ご挨拶・医師紹介Greeting, Doctor Introduction
やすい耳鼻咽喉科の
安井俊道です
小さいときからよく耳鼻科に通っていました。アレルギー性鼻炎もありましたし、扁桃がはれて熱を出すこともありました。いつも耳鼻科が身近にあり、気がついたら耳鼻科医になっていました。
クリニック開設までの経歴について自己紹介をいたします。長くなりますが、どうぞお付き合い下さい。
耳鼻咽喉科医を志す
細かい作業が得意で、手術ができる科への専攻を考えていました。そんな中、耳鼻咽喉科には耳や鼻や癌など多くのジャンルの手術があること、アレルギーやめまいなど内科的な治療もあることなど、領域の幅広さに魅力を感じ、耳鼻咽喉科を専攻しました。
大阪大学耳鼻咽喉科に入局して、大学病院で一年間研修医生活を経験しました。忙しく、厳しかったですが、14人もの同期と一緒に乗り切ったことはいい思い出で、その絆は今でも続いています。
野戦病院で手術三昧
初めて勤務した八尾市立病院は良性疾患から長時間の頭頸部癌手術まで、年間症例が1200例をこえる症例豊富な病院でした。とてつもなく忙しい病院でしたが、手術を中心に幅広く症例を経験しました。それ以上に、看護師さんや薬剤師さん・言語聴覚士さんなどと、チームで治療をすることの大切さを師匠や、兄弟子達から学びました。
ここでの6年は、普通の病院の10年に相当すると言ってもいいくらいで、現在の自分の大切な土台になっています。
大学院と大学での研究生活
勤務医生活は充実していて楽しかったですが、一度しっかり勉強したいと思い、大学院に進学しました。頭頸部癌についての研究を行い、耳鼻科領域の癌とHPV(ヒトパピローマウイルス)の関わり、およびHPV関連中咽頭癌や原発不明癌についての研究で博士号を取得しました。
在学中は、国際学会に参加したり、シンポジウムで発表する機会もありました。臨床の現場ではつい目の前のことだけに集中しがちですが、世界を意識することで、診断や治療の根拠(エビデンス)を考えながら実臨床を行うようになり、視野が広くなったように思います。
大学院修了後、そのまま大学で助教として勤務しました。大学病院での勤務では、大学ながらの厳しい癌の症例の経験はもちろん、若い先生達への指導経験などもあり充実した日々を過ごしました。
専門病院での経験
大阪母子医療センターと大阪成人病センター(現、大阪国際がんセンター)という専門性の高い施設での濃厚な経験も、自分の基礎となっています。
小児耳鼻科と頭頸部癌という両極ともいえるハイボリュームセンター、その両方で勤務した耳鼻科医は少ないかもしれません。
偶然のご縁で勤務した両施設でしたが、どうしても治ることが出来ない患者さんがおられるということでは共通していました。難しい症例が勉強になっただけではなく、患者さんの気持ちにどう寄り添えるかということを考える毎日でした。
補聴器外来・舌下免疫外来・嚥下リハビリの経験
前勤務地の大手前病院でいくつもの専門外来を担当しました。聞こえや耳鳴りで困る方のお役に立てるように、病院での補聴器外来や耳鳴り教室だけでなく、地域の健康講座で補聴器についての講演も行いました。とくに、補聴器外来を地道に継続し、書籍に紹介され、遠方からも受診いただけるようになった時には嬉しく思ったものです。
舌下免疫外来では、若い先生に舌下免疫療法の効果を論文をまとめてもらいました。また、嚥下の症例も多い病院で、言語聴覚士の先生達と協力して嚥下回診・リハビリを行いました。これらの業務は、医師個人ではなく周りのスタッフとのチーム医療です。チームで働くことの重要性や楽しさを感じながら仕事していました。
見える診療、伝える診療
自分や家族が診察を受けたいと思えるような、診療所やお医者さんでありたい、そう思っています。お子さんからお年寄りまでひとりひとりに誠実に向き合い、信頼していただけるようにつとめます。
よく理解していただくために、状態をモニターで直接お見せして、分かりやすい言葉で説明するという「見える診療、伝える診療」を心がけています。
もちろん、当院だけで全ての疾患を完結することはできません。患者さんにとって、どこの施設で、どのタイミングで治療を受けることが良いかを思い、必要な際には近隣の総合病院や他科クリニックと緊密な連携をとっていきたいと考えています。
これまでの経験をいかして、地域の方々が気軽に相談いただけるような診療所になるように努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
やすい耳鼻咽喉科 院長安井 俊道
院長プロフィール
学歴
- 平成元年泉佐野市立長南小学校 卒業
- 平成4年ラ・サール中学校 卒業
- 平成7年ラ・サール高等学校 卒業
- 平成14年大阪大学医学部医学科 卒業
- 平成26年大阪大学大学院医学系研究科 大学院修了
所属学会
専門分野
- 小児耳鼻咽喉科疾患
- アレルギー性鼻炎の治療
- 補聴器・耳鳴り外来
- 頭頸部腫瘍
勤務病院(最終役職)
- 八尾市立病院耳鼻咽喉科/副医長
- 大阪府立急性期・総合医療センター(現、大阪急性期・総合医療センター)耳鼻咽喉頭頸部外科/医長
- 大阪府立母子保健総合医療センター(現、大阪母子医療センター)耳鼻咽喉科/医長
- 大阪府立成人病センター(現、大阪国際がんセンター)耳鼻咽喉科/医長
- 大阪大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科/助教
- 国家公務員共済組合連合会 大手前病院耳鼻咽喉科/主任部長
資格
- 日本耳鼻咽喉科学会専門医/平成20年4月1日
- 厚生労働省認定 補聴器適合判定医/平成29年7月22日
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 補聴器相談医/平成31年4月1日
- 難病指定医/平成27年8月31日
- 小児慢性特定疾病指定医/平成29年3月16日
- 身体障害者福祉法15条指定医/平成29年3月1日
- 医学博士(大阪大学)/平成26年7月28日、学位授与番号:14401甲第17221号
- 緩和ケア研修 修了/平成28年10月23日
- 日本サイコオンコロジー学会 コミュニケーション技術研修会 修了/平成23年1月22日
- The 12th annual asian course in temporal bone and ear surgery 修了/平成19年11月9日
- ICH E6 GCP Essential GCP Training 修了/平成29年1月27日